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外貨預金の近況

メキシコ通貨危機にはいくつかの理由があります。第一に、好調に見えたメキシコ経済ですが、実は巨額の経常赤字に依存していたことがあげられます。つまり、経常赤字の補てんを海外投資家による短期の証券投資に頼っていました。短期の証券投資は「逃げ足」が早く、海外の投資家にとって何か不都合なことがあると、すぐにメキシコから離れてしまいます。これが驚くほど短期間にメキシコ経済を大混乱に陥れた最大の理由です。第二は、北米自由貿易協定の締結を急いだ米国が、メキシコ経済の「卒業」を急ぎすぎたことがあげられるでしょう。米国が同協定の成果をできるだけ早くあげるため、メキシコに貿易や資本取引面での自由化を急がせました。自由化の無理が重なり、自由化の総仕上げといえる変動相場制への移行の段階で、一気に矛盾が吹き出たわけです。